設計スタイル
建て主へのメッセージ
住宅はなによりも住み心地が良くなければいけません。デザインとは、カッコ良さ(視覚的)のことではなく、「かゆいところに手が届く」使い勝手のいい家のことであり、「肌にあう」相性のいい家であり、「自然を感じる」気持ちのいい空間(感覚)を追求するものだと思っています。 限られた予算の中で、最大限の夢をかなえるため、大胆な発想と工夫を一緒に考えましょう。
こだわりのスタイル
建築家に家づくりを頼もうと考える施主は、もともとこだわりを持っている。ではこだわりがない人は建築家に頼んではいけないのかと言うと、そうでもない。 なぜなら日本人は世界の中でも有数のこだわり民族である。食べ物、身の回りの品、材質、どれをとっても追求するのが好きです。
四季という繊細な環境の中で育ったDNAがそうさせているのではないでしょうか。本人が気がついていなくても、家づくりをしていく過程で自分自身のこだわりに気がつく。こだわりの精神を誰でも持っていることを忘れてはいけない。
私の考える有機的建築
暖炉や波や清流を眺めていると、心が安らぎます。誰もが経験したことでしょう。それは絶えず変化する自然が飽きなくて、無の境地になるからじゃないでしょうか。火や水が、触れ合う距離にあることも重要です。波も遠くから見るのではなくて、波打ち際で波の音を聞くことで、気持ちが落ち着きます。
大木の木陰に寝転がると気持ちいいですよね。木陰では風も身近に感じる気がします。波や清流を家に持ち込めなくても、木の木陰を作ることは可能です。家に植栽を植えるときは、触れ合うことを大事にしましょう。
家づくり講座
蓄熱式温水床暖房のこと教えて
床下に温水の流れるポリブデン(プラスチック)管を床暖房したい場所に配置します。その配管をモルタル(厚さ8cm程度)で埋めます。使用時は、配管にお湯が通り、モルタルを暖めます。やがてモルタルが、全体に温まり飽和状態になり、空気を暖めるのではなく、人体に最も吸収のよい遠赤外線(低温輻射熱)で直接人体を暖めます。これが輻射型というもので、蓄熱式床暖房のすばらしいところです。
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